心理学を仕事(ビジネス)に活用することで成功を収めている人は多くいます。
しかし、心理学と言っても多くの種類があり、それぞれで効果が異なります。
ビジネスではどういった心理学が活用できるの?
そこで今回は、
ビジネスで使える心理学20選仕事(ビジネス)
心理学の関係性や、心理学が活用できるビジネスの種類
をご紹介していきます。
マーケティングで使える心理学20選
ウィンザー効果
ウィンザー効果は第三者からの間接的な情報伝達となります。
ビジネスにおけるウィンザー効果の例と言えば口コミです。
口コミやレビューを使って商品やサービスに対する信頼度を上昇させることができます。
マーケティングでは、「お客様の声」としてホームページなどに掲載することが当てはまるでしょう。
罰への欲求
ウィンザー効果では罰への欲求を盛り込むことが重要となります。
商品を購入する際には、良い部分のみならず悪い部分も知る必要があると人は考えます。
不安なことをあらかじめ把握しておくことで、その対処法を考えておくことができるのです。
口コミやレビューでは良いものばかり掲載するのではなく、少しだけでも悪い部分を載せることで信頼性を上げられます。
初頭効果
初頭効果とは、第一印象と似たような意味合いを持ちます。
人は第一印象によってどういった人物であるのか分析・イメージします。
もし第一印象で悪いイメージを与えてしまえば、その後の付き合いにも影響が出てしまうことでしょう。
マーケティングについても同じことで、例えばサイトであればトップページに興味を引くような言葉を入れますが、いくらインパクトを与えたいからと言って商品・サービスの第一印象が悪くなる文言は使わないようにしなくてはなりません。
バーナム効果
誰にでも当てはまるような内容の文章を、自分へ向けられたものだと認識する現象をバーナム効果と言います。
相手との距離を縮める際に有効な手段となるので、ビジネスにおいてはマネジメントの際に活用できます。
吊り橋効果
恐怖や不安を一緒に体験した人とは恋愛関係に発展しやすいと聞いたことがある人も多いでしょう。
吊り橋効果はビジネスにおいても有効です。
ビジネスでは社内イベントを通して同僚や部下との仲間意識をアップさせることができます。
参加型のゲームや抽選会などが有効でしょう。
ベビーフェイス効果
赤ちゃんの顔は柔らかい印象を与える効果をベビーフェイス効果といいます。
サイトやパンフレットなどで商品に対する安心感を与えたいのであれば、赤ちゃんや幼児などの画像を使用することで印象を良くすることができるでしょう。
ハロー効果
後光効果とも言われるハロー効果は、目立つ特徴を押し出すことで他の特徴の評価を歪められる心理学の現象です。
例えば、「タレントの○○が使っている」といった文章を添えることで、「あの人が使っているなら良い商品なのではないか?」と思わせることができます。
権威への服従原理
権威への服従原理とは、肩書きや権威に弱い人間の心理をビジネスに応用することを言います。
例えば、健康食品を医者が勧めてくれば効果があると判断してしまいます。
肩書きのある人物が宣伝することで、商品やサービスに信頼感を与えることができるのです。
シャンパルティエ効果
同じ重さでもイメージによって重いと判断したり、軽いと判断したりする、錯覚のような現象をシャンパルティエ効果と呼びます。
例えば、「葉酸を摂取するにはこれだけの野菜を食べる必要がありますが、サプリメントであれば1日2粒で大丈夫です。」などといった広告を見たことがある人も多いでしょう。
お得感を出すことで好印象を与えることができます。
心理的財布
商品の種類や状況によって複数の心理的財布を持っているかのような考えを心理的財布と言います。
例えば、同じ3,000円でも自分の子どもに使う3,000円であれば問題ないと感じても、友人や後輩に使う3,000円はあまり使いたくない、などと感じる心理です。
心理的財布はマーケティングにも活用できます。
マッチングリスク意識
マッチングリスク意識は、購入者の不安を取り除ける情報を発信することをマッチングリスク意識と言います。
例えば健康食品を試す際には本当に効果が出るのか不安を感じるでしょう。
しかし、試供品やお試しサービスを実施することで不安を取り除くことができます。
返品保証サービスなどもマッチングリスク意識を活用したビジネス方法に当てはまります。
同調現象
同調現象は、周りの意見に同調する心理現象であり、消費者は周りと同じような行動を取ることで安心できます。
「多くの人に支持されています」、「90%以上の人が効果を実感しています」などの言葉を使うことで安心感を与えられるでしょう。
カクテルパーティー効果
カクテルパーティ効果とは、自分に興味のあることは雑音が多い場所でも聞き取ることができる心理現象のことを言います。
マーケティングでは、自分に関係のあることだと認識してもらうために住所や年齢、家族構成や職業などを用いて呼びかけることで売上アップにつなげていきます。
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、支持する人が多い選択を自分も信じてしまう心理現象です。
SNSで広まったことで自分も欲しくなることや、行列のできる店は美味しいと認識することは、全てバンドワゴン効果によるものです。
スノッブ効果
スノッブ効果とは、バンドワゴン効果とは違い、希少性のあるものに魅力を感じる心理を表します。
「何個限定」「あなただけの」といった言葉を使うことで、優越感が得られやすいです。
返報性の原理
返報性の原理は、人から何かをしてもらった際にお返しをしたいと思う心理のことを言います。
例えば、SNSでいいね!をもらった時には相手にもいいね!を返したくなるでしょう。
マーケティングでは「無料お試し」や「送料無料」などが当てはまります。
プラシーボ効果
プラシーボ効果とは、思い込みによる影響を意味するプラシーボ効果は、ただのサプリメントでも「鎮痛剤」として渡すことで痛みが和らぐ人がいるとして医療用語にもなっています。
部下に指示を出す際に「君ならできると思って」などといった言葉を添えると、信頼や期待を感じてもらうことができます。
ザイオンス効果(単純接触効果)
ザイオンス効果は単純接触効果ともいい、接触回数を多くすることで好印象を抱く心理現象のことです。
SNSやメルマガなどで活用できる手法となっています。
カリギュラ効果
カリギュラ効果とは、駄目だと言われることほど興味が湧く心理状態のことを言います。
「心臓の悪い人は見ないでください」などのキャッチコピーを見たことがある人もいるでしょう。
このキャッチコピーはカリギュラ効果を活用したものです。
カラーバス効果
カラーバス効果とは、自分が意識しているものほど目に入ってくる心理現象です。
妊娠したことで急に子どもに興味が湧いてきたり、ゴルフを始めたことでゴルフに関する情報が目に入ることが多くなったりするなど、興味のあるものの情報を意識的に取り入れることを言います。
新しいアイデアを生み出す際に用いられる心理学効果です。
仕事(ビジネス)と心理学には深いつながりがある!
心理学とは?
出来事に対して人の心がどのように反応し、どのような行動を起こすのか科学的に研究する学問のことを心理学と言います。
人によって考えに違いがあり、どんな行動をするのかは予測できないと感じている人も多いでしょう。
しかし、多くの研究によって分析され続け、徐々にですが判明しつつあるのです。
心理学は大きく分けると「基礎心理学」と「応用心理学」に分けられます。
基礎心理学でも生理心理学や発達心理学などの様々な心理学があり、応用心理学も臨床心理学や犯罪心理学、スポーツ心理学などの細かい分野が存在するため、ビジネスでも大いに活用することができるのです。
仕事と心理学の関係性
仕事において相手の考えや本音を知るために心理学を活用している人は多いです。
仕事で成功を収めている人たちには様々な共通点が見つかります。
・人から好かれている
・誰もが興味を持つ話し方をしている
・結果を出す
・目標を達成する
・影響力を持っている
・人の心を動かすメッセージを作成できる
・自分だけではなく周りのモチベーションやパフォーマンスを最大化させることができる
仕事で成功を収めている人に共通する部分を真似ていけば、全てが同じ結果になるわけではありませんが、自分自身も成功を収められる可能性が高まります。
また、仕事に活用できる心理学は自分自身のモチベーションを向上させ、目標を達成するものだけではありません。
以下で詳しく説明していきましょう。
心理学が活用できるのは「マーケティング」と「マネジメント」
マーケティングではお客様の心や行動を動かすことで、商品・サービスの売上アップを目指します。
例えば、売り出したい商品があるなら、興味を持ってもらうだけではなく、欲しくなり購入する決意を生み出す流れも重要です。
こうした心や体の動きは、感情・行動を動かす心理学を活用することにより、促すことができます。
心理学がマーケティングに活用される場面は非常に多いですが、実はマネジメントの場面にも活用されています。
同じチームのメンバーや部下との間には強い信頼関係を築くことで、目標達成に向けて努力していくことができます。
安心感や親近感を生み出すことで良好な人間関係を作ることができるので、信頼関係を生み出す際に心理学が活用されるのです。
心理学で人間関係をよくするには?
心理学で人間関係をよくする方法としては、アドラー心理学を参考にすることをお勧めします。
アドラー心理学やアドラーの名言に関しては、下記の2つの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
まとめ
ビジネスにおいては心理学を活用することで驚くべき成果を果たすことも考えられます。
仕事と心理学の関係性を理解したのであれば、上記のような心理学を活用してマーケティングやマネジメントを始めてみましょう。