アドラー心理学で対人関係の悩みを解消・仕事にもプライベートにも使える!

高島吉成
高島吉成
こんにちは、高島吉成です。

アドラー心理学は、仕事はもちろんプライベートでも参考にできる考え方が多いです。特に対人関係で悩んでいる方にとっては、アドラーの心理学を知ることで気持ちが軽くなるかもしれません。今回は、アドラーの心理学の特徴や対人関係を良好にする理論を取り上げていきます。現在対人関係に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

アルフレッド・アドラーと呼ばれる人物をご存知の方も多いでしょう。
心理学者として活躍したアドラーは、彼の人生経験を反映した考え方を持ち人々に伝えてきました。
仕事やプライベートをはじめ、人生を楽しく過ごしていくには対人関係を良好に保つことが大切です。

高島吉成
高島吉成
そこで今回は、対人関係に活用すべきアドラーの心理学についてご紹介します。

アドラー心理学とは?

アドラー心理学とは?

アドラー心理学の特徴

人間の感情や行動・症状などは、目的が大きく影響しているとアドラーは述べています。
彼が提唱する目的論は、人間は過去の原因によって感情・行動・症状が左右されるのではなく、自分の目的に向かって行動することで生まれるという考え方です。
物事を客観的に見るよりも個々がどのように考えているかを理解すれば、他人を支配せずに自分らしく生きていけるようになります。
アドラーの心理学では、複数の人が同じ行動をしたとしても、その理由は一人ひとり違う目的があること、生き方がそれぞれ異なることを述べているのです。
精神科医としても活躍したアドラーは、患者とのやり取りの中で心と心のつながりである共同体感覚が最も大切だと考えるようになりました。
共同体感覚はアドラー心理学の基礎であり、目的論を提唱する未来を見つめる視点の重要性を伝える大きなきっかけとなっています。

アドラーの人物像

アルフレッド・アドラーはオーストラリア出身の心理学者・精神科医・社会理論家です。
亡くなる1937年まで、フロイト博士やユング博士と並ぶ心理学者・精神科医として活躍していました。
彼は元々フロイト博士の原因論に賛同し共同研究を行う仲でしたが、考え方の違いから1911年にフロイトの研究グループから決別しています。
自身のアドラー心理学を創始してまもない頃、彼は1916年に第一次世界大戦に召集されます。
アドラーは軍医として神経症患者の治療に関わるようになり、患者とのやり取りを通じて治療には共同体感覚が最も大切だと悟りました。
治療には人の発言をきちんと解釈すること・1つの問題に対し、責任を持つべきか丁寧区別することが必要であると述べています。
人は必ずしも対人関係と良好な関係を築けるという訳ではありません。
だからこそ、人が引き起こしている感情・行動・症状の目的を探す必要があると考えているのです。

幸せになるためにクリアすべきこと

アドラーは、人は変われる・幸せになれるといった前提で、クリアすべきことを述べています。
幸せになるためには、仕事・交友・愛・セルフ・スピリチュアルなどのライフタスクをバランス良くクリアしなくてはなりません。
仕事のタスクは家事・育児・学業、交友のタスクは友人・会社の人間関係、愛のタスクは家族・親子・夫婦などです。
また、セルフタスクとスピリチュアルタスクはアドラーの弟子による研究で追加されたものになります。
セルフタスクは自身の趣味・健康、スピリチュアルタスクは自然に対する瞑想や畏敬を表します。

アドラー心理学を活用して対人関係の問題を解消しよう

アドラー心理学を活用して対人関係の問題を解消しよう

人間の持つ悩みの根源は、全て対人関係に行き着く

高島吉成
高島吉成
人間の持つ悩みは、全て対人関係に関するものだとアドラーは考えています。

例えば、金銭や病気に関するものなど、一見無関係に思えそうな悩みでも、「〇〇すると家族や他者に迷惑がかかる」と考えているのです。
人生において人間が1人で生きていくことは不可能で、人との関わりを避けて通ることはできません。
アドラーは、対人関係のトラブルや悩みを解決する課題の分離を提唱しました。

問題の原因と向き合い、じっくり考えてみる

まず、起こったことが誰の問題なのかを考えます。
例えば、職場でスケジュール管理が上手くいかずに失敗を繰り返す同僚がいたとしましょう。
スケジュール管理が上手くいっていないのは、自分ではなく同僚自身の問題です。
状況を変えるためにアドバイスはできても、その問題を解決するかどうかは本人が決めることです。
問題を解決すべきなのは誰なのかを明確にすれば、自分がどのように行動していけば良いか分かってきます。

自分だけで解決できない悩みはどうすべき?

どんなに自分で解決しようとしても、自分だけではどうにもならないケースもあるでしょう。
例えば、職場の同僚が自分の悪口を言っている噂が流れた時、真相を確かめたくなるのではないでしょうか?
しかし、アドラーは悪口を言っているのが事実だとしても、真相を確かめて注意するようなことはでず、言わせておいたままにするべきだと考えています。

他人をコントロールしようとしない

自分ではなく他人の問題だった場合、解決に向けて取り組むべきなのは本人自身です。
周囲からすれば、なぜ上司や同僚の言うことを聞かないのかと感じることもあるでしょう。
しかし、自分が同じ立場だった場合はどうでしょうか?
自分の問題だと分かっていながら解決に向けて努力している時、突然上司や同僚から「〇〇すべき」と言われたら気分を害します。
課題が自分のものではなく他人のものだった場合、解決するためのアイデアは出しても強制してコントロールしないよう注意が必要です。

アドラー心理学における対人関係論を活用しよう

アドラー心理学における対人関係論を活用しよう

対人関係論を活用することで得られるメリット

アドラーの対人関係論を活用すれば、自分自身はもちろん他者に対しても目的に沿った行動ができるようになります。
対立したり競争したりする意識を持った関係から、調和のとれた良好な人間関係が築けるでしょう。
幸せな人生を掴むきっかけにもなるため、アドラーの心理学で対人関係論を学べば、今後の生き方が大きく変わるに違いありません。

縦の人間関係よりも横の人間関係が大切

理想的な人間関係は、横の人間関係を築くことだとアドラーは述べています。
職場の上司や部下の関係は縦の人間関係であり、存在価値の優劣や上下を付けてコントロールするものです。
しかし、縦の人間関係は人と人を比較したり競争したりするため、良好な関係が保てません。
横の人間関係は、尊敬・信頼・共感・協力が必要であり、お互いを認め合う仲間として接する関係を指します。
人と比較したり競争意識を築いたりするのではなく、横のつながりを大切にすれば対人関係を良好にできるでしょう。

ライフスタイルは選び直せる

アドラーは、ライフスタイルを変えると世界との関わり方や自分の行動が変わると述べています。
自分は有能ではないと悲観的になったり対人関係で劣等感を覚えたりすると、人はコンプレックスを感じやすくなります。
しかし、ライフスタイルは選び直すことが可能です。
これまでどんな人生を歩んできたとしても、今後に影響する可能性はありません。
今後の人生を決めるのは今の自分なのだと理解し、本当に必要なライフスタイルを選択することが大切です。

まとめ

高島吉成
高島吉成
人はいつでも変わることができ、どんな方でも幸せが掴めるアドラーは伝えています。

感情・行動・症状一つひとつの意味付けを変えれば、未来は大きく変えられるのです。
仕事やプライベートなどで対人関係に悩んでいるのであれば、アドラー心理学の対人関係論を活かしてみてはいかがでしょうか?

また下記ページでアドラーの名言集についても紹介していますので参考にしてください。

アドラー名言集・読むだけで人生の生き方が変わってきます。

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takashima yoshinari
1967年生まれの富山県高岡市育ち。双子座です。好きな食べ物は「激辛カレー」&「タンドリーチキン」and「鰹のたたき」。オンライン講座ビジネスの専門家です。高額塾に参加したけどWEBマーケティングを実装できない、何から手をつけて良いか分からないという経営者や個人起業家の方を手厚いコンサルティングでサポートしています。ちなみに毎日、頭にシェイビングクリームを塗ったくりTの字カミソリで剃るのがモーティングルーティーン。