シャンパルティエ効果を使って売上をアップさせるには?

シャンパルティエ効果は、大きさと重さの錯覚から生まれた心理現象で、イメージを利用した効果ですが、具体的にどのような効果か知りたい方もいると思います。

高島吉成
高島吉成
こんにちは、高島吉成です。
そこでシャンパルティエ効果がビジネスにおいてどのように活用できるのかなどご紹介していきます。

人間の脳においてイメージしやすい大きさや数字、また認識によって起こる錯覚を利用した心理現象をシャンパルティエ効果と言います。
使い方によってはポジティブなイメージを与えるため、ビジネスでも積極的に取り入れたいと考えている方もいるでしょう。
シャンパルティエ効果はビジネスでどのように活用できるのでしょうか?
今回は心理的なアプローチも可能なシャンパルティエ効果についてご説明していきます。

錯覚がもたらすシャンパルティエ効果とは?

錯覚がもたらすシャンパルティエ効果とは?

シャンパルティエ効果とは?

同じ重さで体積が違う物を比べた場合、体積が大きいものは軽く感じ、小さい方は重く感じる錯覚をシャンパルティエ効果と言います。
大きさと重さの錯覚について実験した、フランス人の医師であるオーグスチン・シャルパンティエ氏によって発表されました。
提唱者の医師の名前を取ってシャンパルティエ効果と名づけられています。

人が持っているイメージを活用

同じ重さであっても、人間は見た目とイメージだけで重いや軽いと判断してしまいます。
目の前に同じ重さのスポンジとダンベルと置いた場合、ダンベルの方が重く感じ、スポンジの方が軽いと感じる錯覚と同じということです。
シャンパルティエの効果は重さだけでなく、大きさでも同じ錯覚が起こります。
例えば、同じ長さやサイズの木製の棒と金属の棒を用意した場合、金属の方が重いイメージを持つのが一般的です。
他にも同じ箱でも色が白と黒の2種類ある場合、色が暗い黒の方が重い印象を与えます。
錯覚を利用して効果をもたらすものをシャンパルティエ効果としていて、人間の持っているイメージが錯覚をもたらしているのです。

錯覚が与える影響

錯覚によって与えられる影響は見た目や色、大きさだけでなく数字によっても錯覚は起こります。
例えば、ドリンクなどに含まれる成分などで「ビタミンC1g配合」と「ビタミンC1000mg配合」では、後者の方が多く配合されているように感じます。
しかし、単位が違うだけで含まれている内容は同じであり、錯覚によって多いと感じてしまうのです。
また、999円と1000円の商品の場合も同じように、1円の差でも桁の違いによって大幅な金額の差があるように感じてしまうのも、錯覚によって起こる現象と言えるでしょう。

コントラスト効果とは違うの?

高額な商品を見た後に安い商品を見た場合、最初に見た商品よりも安いと感じてしまう心理的効果がコントラスト効果です。
コントラスト効果は本当に売りたい商品をお得に感じさせるのが目的となるため、高い商品の隣に本当に売りたい商品を置くことでお得に感じさせます。
しかし、シャンパルティエ効果はイメージと感覚のズレによって引き起こされる錯覚なので、コントラスト効果とは別の心理現象です。

数字を使ったシャンパルティエ効果の錯覚とイメージ

数字を使ったシャンパルティエ効果の錯覚とイメージ

商品説明

高島吉成
高島吉成
シャンパルティエ効果では数字を使って錯覚を起こし、イメージを利用して効果を引き出します。

商品を説明する場合、軽いことを最も伝えたいなら一般的に「軽い」と認知されている表現を使って説明してみましょう。
羽や風船、スポンジや綿など軽いと感じる言葉でイメージを伝えると理解しやすくなるように、イメージを伝えることが錯覚にもつながります。

価格設定

価格設定においてもシャンパルティエ効果は有効です。
販売されている商品では、298円や980円など半端な数字を目にすることが多いでしょう。
しかし、実際は298円と300円は2円、980円と1,000円だと20円の差ですが、とてもお得に感じてしまうのも錯覚を利用している売り方なのです。

2段階割引

数字においては、2段階割引でさらなるセールス効果が生まれます。
Aの商品は50%オフ、レジにてさらに10%オフの表示を付け、Bには60%オフの表示を付けます。
どちらも同じ割引率ですが、Aの商品表示で2段階割引を行っていることから数字を使った錯覚によりお得感を相手に与えられます。

シャンパルティエ効果のマーケティングでの活用方法

シャンパルティエ効果のマーケティングでの活用方法

商品・サービスのキャッチコピー

シャンパルティエ効果の活用方法として、商品・サービスのキャッチコピーは有効な手段となります。
例えば、ビタミンCドリンクの場合、配合されているビタミンCの成分を「レモン100個分のビタミンC配合」と「ピーマン100個分のビタミンC配合」と表記した場合、ほとんどの方が「レモン100個分のビタミンC配合」と表記した商品を選ぶでしょう。
ピーマンの方がレモンの2倍程のビタミンCがあったとしても、一般的にはレモン=ビタミンCが多いというイメージをもたれているので、ピーマンで表記されてもピンとこないのです。
商品やサービスのキャッチコピーにおいてイメージは重要であり、先入観を優先したキャッチコピーなら印象も大きく変わってくるでしょう。

安さを細かく分けてアピール

同じ商品の価格でも、安さを細かくすることでお得感がアピールできます。
定価5,000円の商品であっても「全品20%オフ、さらにレジで20%オフ」の場合と「全品40%オフ」の場合、同じ値引き額でも前者の方が得なイメージを持ち、安さをアピールできます。
また、年会費が12,000円のサービスの場合も同じように1ヶ月1,000円や1週間250円という表記にすると心理抵抗が少なくなり、安さを与えられます。
同じ価格であっても、安さを細かく分けることで数字を活用したアピールが可能です。

伝わりやすい表現を使う

シャンパルティエ効果は、相手に伝わりやすい表現によってイメージから錯覚を招きやすくなります。
広さを表現したい場合、数字を使って「○ヘクタールの敷地」といってもどれくらいの広さなのかイメージしにくくなり、相手に広いということが伝わりにくくなります。
しかし、具体的な建物などの広さに例えて表現した場合、相手にイメージが伝わりやすいのと同時にイメージもしやすくなります。
そのため、「○ヘクタールの敷地で広々」と表記するよりも「東京ドーム○個分の敷地で広々」と表現した方が相手に具体的なイメージを与え、伝えることが可能です。
「強くて頑丈」という表現したいのであれば、「100人乗っても安心」や「ゾウに踏まれても大丈夫」という表現にすることで、強くて頑丈とイメージを与えられます。

誇大表現に注意する

強烈なイメージを相手に与えたいと思うがあまり、誇大表現になってしまう場合があります。
シャルパンティエ効果は、イメージを伝えることで錯覚してしまう効果であり、表現方法によっては今までのイメージを変えてしまう可能性があるので注意が必要です。
5kgの重さがある商品なのに、指一本で商品を持っている写真を付けて「全く重くない!」などのフレーズを付けた場合はどうでしょうか?
重さは5kgもあるため指一本で持つのは難しいだけでなく、全く重くないというフレーズから重さを感じないと認識されてしまう可能性があります。
フレーズから軽さをイメージして購入した場合、商品との間に大きなギャップが生まれるので結果的に誇大表現につながってしまいます。
広告を魅力的に変える時は、過剰な表現は控えましょう。

まとめ

高島吉成
高島吉成
シャンパルティエ効果を使ったイメージとの錯覚では、様々な表現方法で心理的なアプローチが可能です。

しかし、過剰な表現方法を行うとイメージとのギャップに大きな差が生まれてしまいます。
ターゲットにとって親しみやすく、分かりやすい表現をしてみましょう。
ご紹介した活用事例や注意点を参考に、マーケティングに活用してみてください。

また、下記ページでビジネスで使える心理学20選を紹介していますので参考にしてください。

マーケティングで使える心理学20選・コピーライティングやマーケティングに超活用できます。

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takashima yoshinari
1967年生まれの富山県高岡市育ち。双子座です。好きな食べ物は「激辛カレー」&「タンドリーチキン」and「鰹のたたき」。オンライン講座ビジネスの専門家です。高額塾に参加したけどWEBマーケティングを実装できない、何から手をつけて良いか分からないという経営者や個人起業家の方を手厚いコンサルティングでサポートしています。ちなみに毎日、頭にシェイビングクリームを塗ったくりTの字カミソリで剃るのがモーティングルーティーン。