HTMLやCSSといった、Webサイトを構築するのに必要な知識やスキルを持ち合わせていない人でも簡単にホームページやブログが構築できるCMS、「WordPress(ワードプレス)」。
WordPressはオウンドメディアの運営に最適なツールでもあり、Webからの集客に強いということもあって、集客ツールとしての利用を検討している方も多いかと思います。
WordPressでブログを立ち上げる方法から集客できるブログにするためのポイントまで幅広く紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
WordPressでブログを立ち上げるときに必要になるもの
WordPressでブログを立ち上げる場合、必要になるものが3つあります。
それが、
- 独自ドメイン
- レンタルサーバー
- テーマ
の3つです。
ただ、WordPressでブログを作るのが初めてという方の場合、これらの名称を聞いてもピンとこない方もいるかと思います。
そこでまずは、それぞれどういったもので、なぜ必要になるのかについて解説していきます。
1. 独自ドメイン
WordPressでブログを立ち上げる場合、独自ドメインを用意しなくてはいけません。
WebサイトのURLは、「https://〇〇〇.com」のような形式になっていますが、このURLのうち、「〇〇〇.com」の部分にあたるのがドメインです。
ドメインは、Webサイトを識別するための番号のようなものだと認識してもらえるといいかと思います。
レンタルサーバーを契約した場合、レンタルサーバーのドメインが無料で付与されますが、集客できるブログの運営を目指すのであれば独自ドメインを取得して用意するべきです。
すでに取得されている文字列のドメインは取得できないというルールはあるものの、ドメインは基本的に好きな文字列で取得できるようになっています。
そのため、企業名やサービス名、ブログ名などに関わりのある文字列でドメインを取得するのが一般的です。
ドメインを取得するための費用は「.com」や「.jp」などのトップレベルドメインによって異なりますが、安ければ4〜500円、高くても5,000円以内で取得できるようになっています。
また、ドメインは取得したからと言って完全に自分のものになるわけではなく、毎年更新費の支払いが発生するので注意が必要です。
更新費もトップレベルドメインによって異なりますが、1,000〜5,000円ほどが相場となっています。
独自ドメインの取得や、取得したドメインをWordPressに設定する方法については以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひこちらを参考にしながら、ドメインの取得や設定を進めてみてください。
2. レンタルサーバー
WordPressでブログを立ち上げるにはレンタルサーバーも用意しなくてはいけません。
サーバーというのは、ブログで公開するコンテンツのデータを保管しておく保管庫のようなものです。
ブログのコンテンツとして表示されるテキストデータや画像データなどを保管しておきます。
そんなサーバーですが、よほど本格的にブログを立ち上げる場合でない限り、レンタルサーバーを契約して用意するのが一般的です。
レンタルサーバーの料金は業者によって異なりますが、安い場合だと月500円、高くても月3,000円ほどで利用可能です。
ただ、レンタルサーバーはブログを運営していく上で非常に重要な役割を担うものですので、「安さ」よりも「信頼できるかどうか」「安定して接続できるかどうか」で選ぶことをおすすめします。
エラーが起こりにくく安定して接続できるレンタルサーバーとしてはXサーバーが断トツの人気を誇ります。
また、WordPressでブログを構築する上で面倒な、
- 独自ドメインの取得
- レンタルサーバーの契約
- WordPressのインストール
- SSL化
などの工程をまとめておこなえる簡単セットアップの機能が備わっているConoHa WINGも、人気の高いサーバーの一つです。
ConoHa WINGの簡単セットアップについては以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
>>ConoHa WINGの「WordPress 簡単セットアップ機能」とは?その特徴や利用するメリットについて徹底解説!
3. テーマ
WordPressにはテーマと呼ばれる機能が備わっています。
テーマはWordPressで利用できるデザインテンプレートで、任意のテーマをインストールさせるだけであっという間にデザインの整ったプロ仕様のWebサイトが構築できるようになります。
WordPressのテーマには無料のものと有料のものがありますが、デザインが洗練されていて機能性が高いので、しっかりとブログを運営していきたいのであれば有料のテーマがおすすめです。
有料のテーマは5,000〜20,000円ほどで購入できます。
人気の有料テーマとしては、
などがあげられます。
また、無料テーマは海外製のものが多く機能性もそこまで高くないのでおすすめできるものはほとんどないのですが、「Cocoon」という国産のテーマはデザイン性が高く多機能なので、無料テーマの中で唯一おすすめできるテーマとなっています。
WordPressのテーマやカスタマイズ用の子テーマについては以下の記事でより詳しく解説しています。
こちらもあわせてチェックしてみてください。
WordPressをインストールしてサイトを立ち上げる方法
WordPressでのブログの立ち上げに必要な、
- ドメイン
- レンタルサーバー
- テーマ
を揃えることができたら、WordPressのインストールが可能になります。
必要なものの準備は先ほど解説した部分で済んでいるかと思いますので、後は、
- 取得した独自ドメインをレンタルサーバーに設定する
- 設定した独自ドメインにWordPressをインストールする
- 独自ドメインのネームサーバーをレンタルサーバーのものに変更する
- テーマをアップロードしてインストールする
といった4つの工程をおこなっていくだけです。
細かい部分は独自ドメインを取得するサービスや利用するレンタルサーバーによって異なりますが、大まかな流れは変わりません。
ただ、レンタルサーバーによってはWordPressを簡単にインストールする機能が備わってない場合があるので注意が必要です。
その場合、FTPクライアントソフトが必要になるなど手順が複雑になってしまいますので、できるだけWordPressを簡単にインストールできる機能が備わっているレンタルサーバーを選ぶようにしましょう。
以下の記事では、WordPressのインストール方法を画像つきで詳しく解説しています。
WordPressの設定
WordPressをインストールしたら、コンテンツを作っていく前にやっておきたい設定がいくつかあります。
これらの設定を事前におこなっておくとコンテンツの作成がよりスムーズにおこなえるようになりますし、SEO関連の設定については事前にしっかりとおこなっておくことで、ブログが正しく評価されるようになります。
また、安全にブログの運営をおこなっていくために、セキュリティに関する設定についても事前にしっかりとおこなっておくべきです。
それぞれどのような設定をおこなっていくのかについて詳しくみていきましょう。
WordPressのインストール後におこなっておきたい初期設定
WordPressをインストールしたら真っ先におこなっておきたいのが初期設定です。
WordPressには設定に関するメニューが用意されていて、WordPressで作成したブログに関してのさまざまな設定がおこなえるようになっています。
WordPressの設定メニューには、
- 一般設定
- 投稿設定
- 表示設定
- ディスカッションの設定
- メディアの設定
- パーマリンクの設定
といった6つのメニューが用意されています。
このうち、ディスカッションの設定とメディアの設定については初期の段階で特に変更するところはありません。
ブログの運営方針などに合わせて各々で好みの設定に変更してください。
一方、いくつか設定をおこなっておきたい項目があるのが、
- 一般設定
- 投稿設定
- 表示設定
- パーマリンクの設定
の4つです。
WordPressで作成したブログにコンテンツを投稿する前におこなっておきたい初期設定については以下の記事で画像を交えつつ解説しています。
WordPressでブログを立ち上げた後に以下の記事を参考にしながら初期設定をおこなうようにしてください。
SEO関連の設定
WordPressにユーザーを集客する方法はいくつかありますが、メインの集客経路となるのは検索ブラウザです。
ユーザーがGoogleなどの検索ブラウザを使って特定のキーワードを検索した際、自分が運営するブログのコンテンツが検索結果の上位に表示されるような対策をおこない、ユーザーを集客していきます。
この、検索ブラウザで自社のブログのコンテンツを上位に表示するためにおこなう施策を「SEO対策」と呼びます。
つまり、WordPressで集客できるブログを作るためにはSEO対策の実施が欠かせないわけです。
そのため、WordPressでブログを立ち上げた後はSEO関連の設定も忘れずにおこなわなくてはいけません。
SEO関連の設定は専用のプラグインを導入すればかなり細かなところまでおこなえるようになりますが、初心者の方がSEOのことをよく理解していないまま細かな部分まで設定してしまうと逆効果になってしまいかねません。
ですので、まずは、
- パーマリンクの設定
- Google Search Consoleへのサイトの登録
- Google XML Sitemapsの導入
- EWWW Image Optimizerの導入
- メタディスクリプションの設定
のみをおこなうようにしてください。
それぞれの項目についての説明や具体的な設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
セキュリティ関連の設定
WordPressでブログを立ち上げたら、セキュリティ関連の設定も必ずおこなっておくようにしましょう。
というのも、WordPressは世界中で利用されている人気のCMSということもあって、乗っ取りなどの被害が後をたたないからです。
実際にブログを運営してアクセスがある程度集まってくるようになると海外からログイン画面に何度もアクセスされるようになりますし、スパムコメントがコメント欄に大量に書き込まれることもあります。
ブログを乗っ取られてしまうと、最悪の場合コンテンツをすべて削除してブログを閉鎖したりドメインやサーバーを別のものに変更しなくてはいけなくなったりすることもあるので、最低限のセキュリティに関する設定は必ずおこなっておくようにしましょう。
WordPressのセキュリティに関する設定については以下の記事が参考になります。
WordPressの基本的な使い方
WordPressの初期設定やSEOの設定、セキュリティ関連の設定が完了したら、いよいよコンテンツを作成するなどして本格的にブログを運営していくことになります。
そこで覚えておきたいのが、WordPressの基本的な使い方について。
WordPressはUIが優れていて初心者の方でもわかりやすい作りになっているのですが、とにかく多機能なので、本格的に運営を始めていく前に基本的な使い方を一通り理解しておくべきです。
ここでは、
- 記事投稿のやり方
- 固定ページの使い方
- カテゴリの設定方法
- プラグインの使い方
について解説していきます。
WordPressでの記事投稿のやり方
WordPressでブログを運営していく中で一番利用することになるのが「投稿」の機能です。
WordPressではコンテンツのことを「記事」と呼びますが、その記事の作成・投稿をおこなえるのが投稿メニューです。
WordPressの投稿メニューには、
- 投稿一覧
- 新規追加
- カテゴリー
- タグ
といったメニューが用意されています。
投稿一覧では、これまでに投稿した記事や下書きの状態になっている記事など、記事の管理がおこなえます。
ここでは、すでに投稿された記事を編集したり、不必要な記事を削除したりすることが可能です。
新規追加では新しく記事を作成することができます。
カテゴリーではブログのカテゴリーを作成することが可能です。
カテゴリーはブログ運営で重要になってくる部分ですので後ほど詳しく解説していきます。
最後にタグについてですが、タグはカテゴリーにするほどではないものの、分類しておきたいテーマなどに対して使用される機能です。
ブログにカテゴリーが増えるとユーザビリティが悪くなってしまうのでタグを使って細かな分類をおこなっていきますが、そのタグの設定をおこなるのがタグのメニューです。
WordPressの記事投稿の具体的なやり方については以下の記事で詳しく解説しています。
WordPressでのブログ運営で最もよく使用する機能となっているので、しっかりとマスターしておくようにしましょう。
WordPressの固定ページの使い方
WordPressには投稿から作成できる記事以外に、固定ページというものが用意されています。
コンテンツの作成は投稿からおこなっていくのが一般的ですが、
- コンタクトフォーム
- 会社概要
- 運営者情報
- 利用規約
- LP
などのページは、固定ページを使って作成するのが一般的です。
固定ページのメニューに用意されている機能は非常にシンプルで、
- 固定ページ一覧
- 新規追加
の2つのみです。
固定ページ一覧からは、これまでに作ってきた固定ページの編集・管理がおこなえます。
一方、新規追加は、新しく固定ページを作成するときに使用する機能です。
固定ページの使用目的や具体的な使い方については以下の記事で画像つきで解説しています。
WordPressのカテゴリーの設定方法
WordPressでのブログ運営において肝になってくるのが、この「カテゴリー」です。
例えば、Webマーケティングに関する情報を発信するブログを運営していたとします。
その場合、カテゴリ分けをせずにひたすらコンテンツを投稿していると、一つのカテゴリーにすべてのコンテンツが集約されてしまい、ユーザーが必要な情報を見つけづらくなってしまいます。
そこで活用したいのがカテゴリーの機能です。
- SEO
- SNS
- 動画
- 広告
などのカテゴリーを作り、それぞれのコンテンツを各カテゴリーに分類してあげると、ユーザーが必要な情報を見つけやすくなりユーザービリティーが向上します。
また、適切にカテゴリーの分類がおこなわれているブログはSEOでも高く評価される傾向にあるので、WordPressでブログを運営していくのであればカテゴリーの機能はしっかりと使いこなせるようになっておくべきです。
カテゴリーの作成方法や既存のカテゴリーの編集方法については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
WordPressでカテゴリーIDを調べる方法
WordPressでブログを運営しているとカテゴリーのIDが必要になることがあります。
そうなったときにあわてないためにも、カテゴリーのIDを調べる方法についても把握しておくようにしましょう。
カテゴリーのIDを調べる方法については以下の記事で詳しく解説しています。
WordPressのプラグインの使い方
WordPressにはプラグインという機能が備わっています。
プラグインは、インストールして有効化することでWordPressにさまざまな機能を付与してくれる便利な機能です。
例えば、WordPressを会員制のサイトにしたりECサイト化したりすることもできます。
通常であれば会員制サイトやECサイトを作るにはプログラミング言語に関する知識とスキルが必要不可欠ですが、WordPressでは、プラグインを導入するだけであっという間にこれらのサイトが構築できてしまいます。
もちろん用意されているのは会員制サイトやECサイトを構築するプラグインだけではありません。
数万というプラグインが無料で公開されていて、それらのプラグインを導入すればWordPressをより多機能なブログにすることができるようになります。
また、プラグインの中には、WordPressでブログを運営していく上で必ず導入しておきたいものもいくつかあります。
WordPressのプラグインについては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
WordPressで集客できるブログを作るために知っておきたい6つのポイント
ここまでWordPressでブログを立ち上げる方法や設定方法などについて紹介してきましたが、WordPressでブログを立ち上げる方のほとんどが、「しっかりと集客できるブログを作りたい」と考えているかと思います。
そこで、ここからは、WordPressで集客できるブログを作るために知っておきたい6つのポイントについて紹介していきます。
WordPressでブログを運営していく上で重要なポイントばかりですので、ぜひ覚えておくようにしてください。
1. 集客できるブログにするためにはコンテンツの質が超重要
WordPressでブログを作った場合、メインの集客経路となるのは検索ブラウザからの流入です。
そのため、SEO対策が必須になるわけですが、SEOで評価されるブログにするためには良質なコンテンツをブログにアップしなくてはいけません。
WordPressでブログを立ち上げた場合、とにかくコンテンツの量を増やそうとしてコンテンツの質をおろそかにしてしまう方がいますが、質の低いコンテンツはGoogleに評価してもらえません。
上位表示を実現できないのはもちろん、検索結果の100位以内にも表示されず、ずっと圏外のままということもありえます。
そうなってしまわないためにも質の高いコンテンツを作成し、投稿する必要があるわけです。
いくら質が高くても1記事や2記事投稿しただけではまともに集客できないのである程度コンテンツを投稿する必要がありますが、一つのコンテンツを作るのに時間がかかってしまったとしてもできるだけ質の高いコンテンツを作って投稿するべきです。
質の高いコンテンツに明確な定義はありませんが、
- ユーザーの疑問を解決できるコンテンツ
- ユーザーの知りたい情報が網羅されているコンテンツ
- ユーザーの読みやすさが担保されているコンテンツ
- オリジナルの情報が含まれているコンテンツ
などが、質の高いコンテンツを作る上で重要になってきます。
SEOで上位表示される記事は、その検索キーワードを入力したユーザーの疑問を解決できる記事やユーザーが知りたい情報が網羅されている記事です。
実際にそのキーワードで検索した際に上位表示されるサイトのコンテンツやサジェストキーワード、LSIなどを参考に、必要なコンテンツがもれなく含まれている記事を作成しましょう。
また、ユーザーの読みやすさが担保されていることも重要です。
適度に画像やイラスト、表を入れて、ユーザーがストレスなく読み進められる記事作りを意識しましょう。
上位表示されているサイトのコンテンツから必要だと思われる項目を抽出して自分の記事に取り入れるのは重要なことですが、それだけだと情報を使いまわしたコンテンツが出来上がってしまうだけです。
そうなってしまわないためにも、上位表示されているサイトのコンテンツに足りない情報がないかを考え、他のサイトにはないオリジナルの情報をもりこむようにしましょう。
これらのポイントを意識しながら記事を作成することで、質の高いコンテンツが作れるようになります。
2. 集客できるブログにするためには被リンクの獲得が必要不可欠
WordPressで作成したブログの主な集客経路は検索ブラウザで、検索ブラウザから集客するためにはSEO対策が必要不可欠だと紹介してきました。
SEOではコンテンツの質が評価の対象になるとも紹介してきましたが、コンテンツの質と同じくらい重要になってくるのが「被リンク」です。
被リンクは、あなたのブログやブログ内のコンテンツに対して第三者が貼ってくれるリンクです。
あなたのブログやブログ内のコンテンツを見て、そのコンテンツに満足したユーザーが、自身のブログやホームページにあなたのブログへのリンクを設置すると被リンクとしてカウントされます。
SEOの順位を決定しているGoogleは、昔からこの被リンクを高く評価する傾向にあります。
「被リンクが貼られるサイト・コンテンツ=良いサイト、良いコンテンツ」と判断し、被リンクが貼られているサイトを上位表示する傾向にあるわけです。
例えば、コンテンツに対する評価がまったく同じサイトが2つあった場合、被リンクが貼られているサイトの方が上位表示されやすくなるほど、被リンクは重要視されています。
ただ、被リンクはとにかく集めればいいというものではありません。
被リンクを自作自演で設置する行為はGoogleが最も嫌っている行為の一つで、最悪の場合ペナルティを受けてしまうこともあります。
そのため、被リンクを増やしたい場合は、いかに自然に被リンクを獲得できるかがとても重要になります。
とはいえ、被リンクを設置してもらえるよう営業をかけるのは悪いことではありません。
実際、多くのサイトが営業し、被リンクを獲得しています。
- 営業をかけて獲得する
- コンテンツの品質を高めて獲得する
- 自社で運営している関連性の高いサイトから自然な形でリンクを貼る
などの方法を実践し、なるべく多くの自然に設置された被リンクを獲得するようにしましょう。
3. 集客できるブログにしたいならとにかくアクセスを集めよう
WordPressで作成したブログをしっかりと集客できるブログにしたいのであれば、とにかくアクセスを集めることを意識し、アクセスを集めるための施策はすべておこなうべきです。
WordPressで作成したブログの主な集客経路は検索ブラウザなので、ついSEOのみに力を入れてしまいがちですが、SNSはもちろん、予算的に可能なのであれば広告の出稿も検討するべきだと言えます。
というのも、Googleはブログ内でのユーザーの行動をSEOの評価ポイントの一つに採用しているからです。
どれくらいのユーザー行動に関するデータを集めればいいかについてはキーワードによって異なりますが、ある程度データが蓄積されないとGoogleも正しい評価を下せないので、良質なコンテンツを作ったとしてもアクセスが集まるまではコンテンツが正しく評価されません。
そのため、SEOからのアクセスが集まりにくい初期の段階ほど、SNSや広告など、別の経路でいかに集客できるかが重要になってくるわけです。
やることが増える分、時間も手間もかかることにはなりますが、SNSや広告を積極的に活用してアクセスを最大化させるようにしましょう。
4. 集客できるブログにするためにはユーザー行動を意識しよう
集客できるブログにするためにはSEO対策が必須だと紹介してきましたが、SEOの評価に関わる指標の一つとされているのがユーザー行動です。
ユーザー行動は、ブログにアクセスしたユーザーがブログ内でどう行動したかを表す指標です。
特定のコンテンツにアクセスしたユーザーが、
- 記事を最後までしっかりと読み込む
- 記事を時間をかけてじっくりと読み込む
- ユーザーが検索行動をブログ内で終わらせる
といった行動をとった場合は、そのコンテンツがユーザーを満足させる良質なものだと判断してもらえるようになります。
ユーザーは基本的に記事を読むことを嫌うため、記事を最後まで読んでくれるユーザーが多いコンテンツは良質なコンテンツとして高く評価してもらえます。
ユーザーがコンテンツをじっくりと読んでくれる場合も同様です。
また、そのコンテンツでユーザーの疑問が解消されない場合、ユーザーは検索ブラウザに戻り、再度検索をおこなう傾向にあります。
そのため、ユーザーに再検索させないコンテンツは良いコンテンツとして評価されやすくなります。
一方、
- 記事を最後まで読んでもらえない
- 記事のボリュームに対してユーザーが記事を読んでいる時間が短すぎる
- サイトから離脱した後に再検索するユーザーが多い
といった行動をとるユーザーが多いコンテンツやブログは、SEOの評価が低くなってしまう傾向にあります。
これらの行動をとるユーザーが多いということはコンテンツの質に満足していないユーザーが多いということになるので、SEOで評価してもらえなくなってしまうわけです。
最初に紹介した「集客できるブログにするためにはコンテンツの質が超重要」とも重なってくる部分ではありますが、ユーザー行動が良くなるコンテンツ作り・ブログ作りを意識しながらブログの運営をおこなうようにしましょう。
5. 集客できるブログ作りにはとにかく時間がかかる
これからWordPressでブログを立ちあげるのであれば、ブログでしっかりとアクセスを集められるようにまでにはとにかく時間がかかるということを認識しておくべきです。
WordPressでのブログ運営は流行っていますし、大きな成果をあげている事例も少なくありません。
むしろそういった事例ばかりが目についてしまうでしょう。
そのため、WordPressでブログを作るのが初めてのユーザーの多くがすぐに成果の出るものだと勘違いしてしまいがちですが決してそんなことはありません。
新しいドメインでブログを立ち上げる場合、アクセスがまともに集まるブログに成長するまでには、
- 早くて3ヶ月
- 平均で半年
- 長い場合だと1年以上
かかってしまうこともあります。
競合が強くないテーマを取り扱うブログであったり、SNSや広告でアクセスを集めるような施策を展開しているブログであれば比較的早いタイミングでアクセスが集まるようになりますが、それでも3ヶ月以上はかかります。
ブログなどメディア系の施策をおこなっている競合が多い業界だと半年はかかるでしょう。
また、競合が強い業界の場合は1年以上かかると考えておくべきです。
これは、どれだけ良質なコンテンツを作ったとしても変わりません。
新しくオープンした店舗に人やレビューが集まりにくいのと同様に、立ち上げられたばかりのブログも、アクセスや評価が集まりにくくなっています。
このことを理解しておかないと、「方向性としては間違っていないのに途中でブログの運営に見切りをつけてしまう」ということにになってしまいかねません。
実際そういったブログはたくさんあります。
そうなってしまわないためにも、WordPressでブログを立ち上げるときは、「アクセスが集まるようになるまでには1年以上かかる場合もある」という点を意識しながら運営するようにしましょう。
6. 集客できるブログを作りたければとにかくPDCAを実践しよう
WordPressでブログを立ち上げる方の多くがコンテンツを追加することだけに意識を向けてしまいがちです。
もちろん、アクセスを集めるためにはコンテンツの量も必要になってくるので20〜30記事程度になるまではとにかくコンテンツの追加に目を向けるべきだと言えるでしょう。
また、一定のアクセスが集まるようになるまでは分析や改善をおこなっても仕方ないので、この場合もとにかくコンテンツを追加し続けるべきだと言えます。
しかし、ある程度コンテンツを追加してアクセスが集まるようになった場合、その後もひたすらコンテンツを追加し続けるというのは間違いです。
アクセスに関するデータが集まってきたら、一旦コンテンツを追加する手をとめ、分析と改善に時間を使うようにしましょう。
Google AnalyticsやGoogle Search Console、ヒートマップツールなどで集めたブログやや各記事のアクセスデータを分析し、改善できるところを探し、改善案を出していきましょう。
アクセスの集まっている記事と集まっていない記事を比較してその理由に対しての仮設を立てたり、Search Consoleのデータを参考にしながらリライトを実施したり、ユーザーの行動を確認しながら内部リンクを設置してみたりと、やれることはたくさんあります。
特にブログの肝となるコンテンツに関しては、いきなり100点満点のコンテンツを作ることは不可能だという認識を持っておくべきです。
もちろん、そのとき作れる最高のコンテンツを作るようにするべきではありますが、こちらが考えていることと実際にユーザーが求めることがズレていることは多々あります。
分析や改善を定期的におこない、そのズレを解消できたときに初めて100点満点のコンテンツが出来上がるので、やはり分析と改善は欠かせません。
WordPressでのブログ運営はPDCAサイクルをどれだけ回せるかが重要になってくるので、その点を意識しながら運営をおこなうようにしましょう。
WordPressで集客できるブログを作るために知っておきたいアクセスが集まる記事の書き方
WordPressで集客できるブログを作っていきたいのであればコンテンツの質をとにかく高めるべきだと紹介してきましたが、ユーザーやSEOのことを意識しながら記事を書いたことがないという方も多いかと思います。
記事の書き方には決まりがなく人それぞれですが、基本的な書き方は以下のとおりです。
- 狙うキーワードを決める
- 記事の構成を決める
- 記事を書いていく
WordPressで記事を書く場合、まず初めにキーワードを決めなくてはいけません。
SEOで上位表示される記事は、ユーザーの悩みを解決する記事です。
そのためには、どの検索キーワードで記事を書くかを決める必要があります。
対策するキーワードについては自分で考えることも大切ですが、サジェストツールで効率的に探すことも大切ですし、キーワードプランナーで検索ボリュームを確認することも大切です。
特に検索ボリュームの確認は重要で、検索需要のないキーワードで記事を書いてもアクセスは集まらないので、キーワードを選ぶ際は必ず検索ボリュームを確認するようにしましょう。
記事を書くキーワードが決まったら、記事の構成を作っていきます。
記事の構成というのは、どの内容をどの順番で書いていくかを決める、記事の設計図のようなものです。
良質なコンテンツを作るためには、この「記事の構成」が非常に重要になります。
記事を書くキーワードを検索ブラウザで実際に検索し、上位表示しているサイトのコンテンツを確認しながら、必要だと思われる要素をリストアップしていきましょう。
また、リストアップしながら、上位表示しているサイトに足りない項目がないかどうかについても考えるようにしてください。
Googleに評価してもらうためにはオリジナルのコンテンツが必要になります。
また、SNSで同じキーワードを検索してみたり、知恵袋などの質問サービスで同じキーワードを検索してみるのも有効です。
SNSや質問サービスでは、上位表示しているサイトのコンテンツをチェックするだけでは見えてこなかったユーザーの疑問や深い悩みが見えてくることがあるので、それらもどんどん構成案に組み込んでいくようにしましょう。
構成案ができたら、後は構成案に沿って記事を書いていくだけです。
より具体的な記事の書き方については以下の記事を参考にしてください。
WordPressで集客できるブログを作る上で知っておきたい機能や小技
WordPressは非常に多機能なCMSです。
また、あまり知られてない小技やテクニックもたくさんあります。
WordPressで集客できるブログを作りたいと考えた場合、それらの機能や小技、テクニックについても積極的に活用していくべきです。
ここからは、WordPressで集客できるブログを作る上で知っておきたい、6種類の機能・小技・テクニックについて紹介していきます。
1. WordPressとSNSを連携する方法
WordPressでブログを作成した場合、SEOがメインの集客経路になります。
しかし、最近はSEOの難易度が上がってきていますし、SEOのみに頼り切った集客はリスクが高いためSNSからの集客にも力を入れるべきです。
WordPressにはWordPressで作成したブログと各SNSを連携させられるプラグインが多数公開されていますが、それらのプラグインを使えば、それぞれのSNSとブログを簡単に連携させることができます。
ここでは、WordPressと特に相性の良い、
- アメブロ
といった4種類のSNSとWordPressを連携させる方法について紹介していきます。
Twitter(ツイッター)との連携
Twitterは、月間のアクティブユーザー数が4,500万人以上にもなる人気のSNSです。
Twitterはリツイートの機能によって情報が拡散しやすいという特徴があるので、WordPressでブログを運営していくのであれば、ぜひ積極的に活用したいSNSの一つとなっています。
WordPressで作成したブログとTwitterの連携は、「All in one SEO」というプラグインを使っておこないます。
連携の詳しいやり方については以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
Instagram(インスタグラム)との連携
数あるSNSの中で最近特に話題なのが、画像がメインのSNS「インスタグラム」です。
Instagramの月間のアクティブユーザーは3,300万人にのぼります。
WordPressとInstagramの連携は、
などのプラグインを使っておこなっていきます。
WordPressとインスタグラムを連携する方法については以下の記事で詳しく解説しています。
Facebook(フェイスブック)との連携
ビジネスに活用されることの多いSNS「Facebook」。
その人気は少し落ち着いてきていますが、それでも月間のアクティブユーザーが2,600万人以上にもなる人気のSNSです。
WordPressで作成したブログとFacebookの連携は「Jetpack」というプラグインを使っておこないます。
具体的な連携方法については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
アメブロとの連携
人気の無料ブログ「アメブロ」。
アメブロは、アメブロ自体の利用者が多く、SEOとは異なる層のユーザーの集客が見込めるため、WordPressとアメブロの両方でブログを運営していきたいと考えている方は多いかと思います。
そんなアメブロとWordPressを連携する方法には、
- WordPressの記事を全文引用する
- 各ブログの記事へのリンクを設置する
といった4つ方法がありますが、おすすめできる方法もあればおすすめできない方法もあるので注意が必要です。
WordPressとアメブロを連携させる具体的な方法や、おすすめできる方法・おすすめできない方法については以下の記事で詳しく解説しています。
2. WordPressで投稿した記事をSNSで自動投稿する方法
WordPressで集客できるブログをより効率的に作るためにはSNSの活用が欠かせません。
しかし、ブログの運営をこなしつつSNSの運用もおこなっていくとなると結構な手間がかかります。
ブログやSNSの運営だけに時間を使っていられないという方も少なくないでしょう。
そういった方にぜひ活用してほしいのが、WordPressで投稿した記事のSNSへの自動投稿です。
WordPressには新しく投稿した記事に関する情報をSNSに自動で投稿してくれるプラグインがあり、それらのプラグインを活用すれば、WordPressに記事を投稿するだけでその情報がSNSにも自動で投稿されるようになります。
設定もそこまで難しいものではないので、WordPressの運営とSNSの運営をより効率的におこなっていきたいと考えている方は、ぜひ活用を検討してみてください。
WordPressで投稿した記事をSNSで自動投稿する具体的な方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
3. WordPressで特定の記事を別のサイトに移行する方法とリダイレクト設定
WordPressでブログ作ってを運営していると、特定の記事を別のブログに移行したくなることもあります。
最近のSEOはサイトの権威性を重視する傾向にあるので、さまざまなテーマの記事が乱雑に投稿されてしまっているブログは評価を受けにくくなっています。
そのため、テーマごとにブログを立ち上げてより専門的なブログにするなどSEOの評価を高めるための施策が必要になってくるわけですが、そこで必要になってくるのが記事の移行です。
既存のブログの特定のカテゴリーや特定の執筆者がライティングした記事などをまとめて移行する場合は、エクスポートとインポートの機能を活用します。
しかし、エクスポートとインポートの機能は記事単体での移行がおこなえません。
そのため、特定の記事だけ移行したい場合は、既存のブログのコンテンツをコピペし、移行先のブログに新規で投稿する形で移行していく必要があります。
コンテンツはコピペできるので移行自体はそれほど難しくありませんが、コンテンツを移行した場合、必ずおこなっておきたいのが「リダイレクト」です。
リダイレクトとは、コンテンツのURLが変わったことをユーザーやGoogleに知らせるためのおこなわれる設定です。
移行するコンテンツをユーザーがブックマークしていた場合、リダイレクトせずに移行してしまうとユーザーがそのコンテンツにアクセスできなくなってしまいます。
また、URLが変わってしまうとそのページに対するSEOの評価もリセットされてしまいます。
そうならないためにも、きちんとリダイレクトの設定をおこない、ユーザーとGoogleにコンテンツのURLが変わったことを知らせてあげる必要があるわけです。
リダイレクトの設定はプラグインを使っておこなえるようになっているため難しくはありません。
記事の移行方法とリダイレクトのやり方については以下の記事を参考にしてみてください。
4. WordPressのサーバーを移行する方法
WordPressでブログを作る場合レンタルサーバーが必須になると解説してきました。
そのレンタルサーバーですが、必ず一つのサーバーを使い続けなくてはいけないというわけではありません。
多少手間はかかりますが、新しいレンタルサーバーを契約し、既存のレンタルサーバーから新しいレンタルサーバーにWordPressを移行することも可能です。
「初期費用を抑えるために安いレンタルサーバーを契約して使ってみたものの、頻繁に落ちたりエラーが発生するので、より安定したレンタルサーバーを利用したい」
「アクセス数が増えてきたので、これ以上ユーザーが増えてしまった場合にもしっかりと対応できる、より安定したレンタルサーバーを利用したい」
などの理由からレンタルサーバーの移行を検討する人も少なくありません。
サーバーの移行と聞くと難しく感じるかもしれませんが、WordPressにはコンテンツなどのデータを丸々インポート・エクスポートできる機能が備わっているので、ちょっとした操作で簡単に移行できるようになっています。
WordPressのサーバーを移行する具体的な方法については以下の記事を参考にしてみてください。
5. WordPressでユーザーを追加して代理投稿してもらう方法
WordPressで集客できるブログを作るためにはコンテンツが欠かせません。
また、それらのコンテンツは1つや2つでは大きな効果を発揮してくれないため、継続してコンテンツをどんどん投稿していく必要があります。
ただ、WordPressで集客できるブログを作るには、コンテンツを投稿するだけでなく分析や改善などもおこなっていかなくてはいけません。
そこで活用したいのがユーザーの追加機能です。
WordPressには、ユーザーを追加し、複数人でブログを運営できる機能が備わっています。
また、単純にユーザーを追加するだけでなく、ユーザーごとに付与する権限を変更することも可能です。
WordPressで付与できる権限には、
- 管理者
- 編集者
- 投稿者
- 寄稿者
- 購読者
という5種類の権限がありますが、それぞれの権限を付与されたユーザーがWordPressでおこなえる作業については以下のとおりです。
管理者 | 編集者 | 投稿者 | 寄稿者 | 購読者 | |
テーマ | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
プラグイン | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
ユーザー | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
カテゴリー | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ |
既存の記事 | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ |
新規投稿 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
固定ページ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ |
メディア | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
閲覧 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
このユーザーの追加と権限付与の機能を上手く使いこなすことができれば、WordPressでのブログ運営を組織でおこなえるようになります。
例えば、「コンテンツの肝となるライティングの部分を外部のライターに外注し、コンテンツの制作スピードを速める」なんてことも可能になります。
WordPressのユーザーの追加機能については以下の記事でより詳しく解説しているので、組織でのブログ運営を検討している方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
6. WordPressで会員制サイトを作る方法
WordPressでブログを作りたいと考えている方の中には、単純なブログではなく、コンテンツを有料で販売する会員制のサイトを作りたいと考えている方もいるかと思います。
本来であれば会員制のサイトの構築には高度な知識やスキルが求められますが、WordPressならプラグインを導入するだけで会員制サイトが作れてしまいます。
有料でコンテンツを販売する会員制サイトの場合、コンテンツの質が重要になるので、コンテンツ作りに時間がかかります。
そのため、コンテンツ作りの時間は含めませんが、会員制サイトを立ち上げるだけであれば10分もかかりません。
WordPressでの会員制サイト作りをサポートしてくれる代表的なプラグインとしては、
などがあげられます。
これらのプラグインをインストールして必要な設定をおこなえば、あっという間に会員制サイトが作れてしまいます。
WordPressで会員制サイトを作る具体的な方法については以下の記事で詳しく解説しているので、会員制サイトの構築を考えている方はこちらも参考にしてみてください。
WordPressで集客できるブログを作る方法についてのまとめ
ブログは集客の柱になる可能性を秘めているツールですので、ぜひWordPressでのブログ運営を前向きに検討してみてはいかがでしょうか?