インターネットを活用した新しい形のスクール系ビジネスとして注目を集めているオンライン講座。
これまで相性があまり良くないと思われていたフィットネスジャンルのオンライン講座の利用者が急増しているということもあって、さまざまなジャンルのオンライン講座のサービスが登場してきています。
ただ、「話題だから」「人気だから」という理由だけでオンライン講座でのビジネスに参入するのはおすすめできません。
参入するのであれば、オンライン講座のメリットと注意点についてしっかりと理解した上で参入するべきです。
そこでこの記事では、オンライン講座のメリットと注意点について解説していきます。
後々「こんなはずじゃなかった」ということになってしまわないよう、この記事で紹介していくメリットと注意点を参考にしてみてください。
オンライン講座のメリット
オンライン講座は、スクール系のビジネスでこれまで主流だった来場型の講座や通信講座にはない独自のメリットをもっています。
ここからは、そんなオンライン講座のメリットについて紹介していきます。
1. 今の時代とユーザーのニーズにマッチしている
オンライン講座は今の時代とユーザーのニーズにマッチしているスタイルの講座です。
これまで何かを習おうと思った場合は、特定の場所に集まっておこなう来場型の講座や送られてくるテキストで学ぶ通信講座が一般的でした。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって外出にリスクがともなうようになってしまったことで、来場型の講座は敬遠されるようになってしまいました。
通信講座は外出せず自宅で学ぶことができますが、市販の本やテキストで学んでいるのとさほど変わらないというデメリットがあります。
そんな中注目を集めているのがオンライン講座です。
オンライン講座は外出せず自宅などで学ぶことができますし、ビデオ通話や動画などで学ぶことができるのでカリキュラムも充実しています。
これらの特徴が今の世の中の状況と「外出はしたくないけど学びたい」というユーザーのニーズにマッチし、急激な需要の高まりにつながったわけです。
この流れは今後も加速していくことが予想されるため、オンライン講座の市場は今後も急速に成長していくと予想されています。
市場がこれから成長するというのはビジネスをおこなっていく上で大きなメリットになるので、事業者にとっては非常に魅力的なポイントだと言えるでしょう。
2. 時間に縛られない
オンライン講座は、事前に制作した動画などの学習コンテンツをプラットフォームに公開し、公開されているコンテンツをユーザーに視聴してもらって学んでもらうというスタイルが一般的です。
動画配信サービスのようなオンデマンド型のスタイルがこれにあたります。
オンデマンド型のスタイルの場合、事前にコンテンツを作って用意しておく必要がありますが、公開後はユーザーが好きなタイミングでそれらのコンテンツを見ながら学んでくれるのでユーザーの対応に時間をとられることがありません。
本来であればユーザーの対応にかかる時間を、コンテンツを充実させたり集客のために使うことができるようになっています。
ただし、ビデオ通話で講義をおこなうリアルタイム型のオンライン講座にはこのメリットは当てはまらないので、注意してください。
3. 場所に縛られない
オンライン講座はインターネットを介して学ぶタイプの講座です。
教室や店舗を用意する必要がないため、特定の場所に縛られてしまうようなことがありません。
特定の場所に縛られてしまうスタイルのビジネスの場合、顧客がその地域のユーザーのみになってしまうというデメリットがあります。
一方、オンライン講座の場合は世界中からアクセスしてもらえるため、極端な話ではありますが、世界中のユーザーが顧客になってくれる可能性があります。
4. 費用を抑えられる
オンライン講座には初期費用や月々の運営費を抑えられるというメリットもあります。
オンライン講座の場合、来場型の講座のように教室や店舗を用意する必要がありません。
教室や店舗の用意には結構な費用がかかりますし、賃貸で用意するのであれば毎月家賃を支払わなくてはいけません。
一方、オンライン講座の場合はそういった初期費用や経費がかからないため、費用を抑えながらビジネスを展開していくことが可能です。
オンライン講座をおこなう上での注意点
魅力的なメリットのあるオンライン講座ですが、デメリットや注意点がまったくないわけではありません。
後々「こんなはずじゃなかった」となってしまわないためには、デメリットや注意点について理解しておくことも大切です。
オンライン講座のデメリットや注意点についてみていきましょう。
1. カリキュラムの内容や質が重要になる
料金の安さや機能の充実具合で差別化を図ることもできなくはありませんが、競合他社との差別化を図るならカリキュラムの内容や質にこだわるべきです。
ユーザーに利用してもらえるかどうかはカリキュラムの内容や質によって決まると言っても過言ではありません。
多少料金が高くてもカリキュラムが良ければユーザーは喜んで利用してくれますし、機能がシンプルでもカリキュラムが良ければ選んでくれます。
逆にカリキュラムの内容や質が悪いと、どれだけ料金が安くてもユーザーは利用してくれませんし、機能が充実していても選んでくれません。
そのため、オンライン講座のサービスを始めるのであれば、とにかく内容と質にこだわったカリキュラムを用意するようにしましょう。
2. 安定して接続できる通信環境を整える必要がある
オンライン講座にはリアルタイム型のオンライン講座とオンデマンド型のオンライン講座がありますが、これはリアルタイム型のオンライン講座にあてはまる注意点です。
リアルタイム型のオンライン講座ではSkypeやZOOMなどのビデオ通話の機能を活用して講座をおこないますが、そこで注意しなくてはいけないのが通信環境です。
ユーザー側の通信環境についてはユーザー自身に整えてもらう必要がありますが、こちらの通信環境はこちらで整備しなくてはいけません。
十分な速度の出る通信環境でなかったり安定して接続できる通信環境を用意できない場合、クレームにつながってしまいかねません。
そうなってしまわないためにも、リアルタイム型のオンライン講座を展開していく場合は通信環境を整える必要があるということを覚えておいてください。
3. システムについての理解が必要
今はオンライン講座のサービス始められる環境が整っているため比較的簡単にオンライン講座を始めることができます、
ツールも非常に充実しています。
しかし、それらのツールを活用してカリキュラムを制作するためには、ツールやプラットフォームのシステムについてしっかりと理解しておく必要があります。
システムについて理解しておかないと不測の事態に対応できませんし、魅力的なサービスを展開することもできません。
そのため、ツールやシステムへの理解と、それらのシステムをしっかりと扱えることが重要になってくるわけです。
まとめ
オンライン講座にはさまざまなメリットがありますが、いくつか注意するべきポイントもあります。
後々のトラブルを避けるためにも、今回紹介したメリットや注意点については事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。