新しいスクール系のビジネスの形であるオンライン講座。
そんなオンライン講座の人気は急激な高まりを見せています。
そういったこともあって、オンライン講座でのビジネスを検討している方も多いのではないでしょうか?
ただ、オンライン講座へのニーズの高まりと比例するように参入する企業も増えてきているため、これからオンライン講座でのビジネスを始めるのであればユーザーに選んでもらえるサービスを作っていかなくてはいけません。
そこでこの記事では、オンライン講座のテーマとコンセプトの決め方について紹介していきます。
テーマとコンセプトの違いに触れつつ、それぞれの決め方と決めるときに意識するべきポイントについて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
まず初めに理解しておきたい「テーマ」と「コンセプト」の違い
テーマとコンセプトは混同されてしまいがちですが、同じ意味を持つ言葉ではありません。
オンライン講座におけるテーマとコンセプトの違いは以下のとおりです。
テーマ:講座のジャンル(語学、プログラミング、フィットネスなど)
コンセプト:強みや特徴、他社と異なる点
テーマとコンセプトには上記のような違いがあるため、実際にオンライン講座を展開する場合はテーマとコンセプトをそれぞれしっかりと設定していく必要があります。
オンライン講座のテーマとは?
オンライン講座におけるテーマは、先ほども解説したとおり「講座のジャンル」です。
- 英語や中国語などの語学系の講座
- プログラミングやWebデザインなどのデジタル技術系の講座
- 筋トレやヨガなどフィットネス系の講座
などが代表的なものとしてあげられます。
このテーマが決まらないことにはコンセプトを決めることもできませんし、カリキュラムとなるコンテンツ作りなどもおこなっていけませんので、まずはオンライン講座のテーマ決めから取り掛かっていくようにしましょう。
オンライン講座のテーマを決めるときに意識するべきポイント
個人の方がスモールビジネスレベルでオンライン講座でのビジネスに取り組んでいく場合は、オンライン講座のテーマを好きなことや興味のあること、知識のあることにするべきです。
副業や売上規模の小さなスモールビジネスの場合、好きでもないことをテーマにオンライン講座を作っても魅力的なコンテンツを用意することはできません。
無理して興味のないテーマでオンライン講座を作るよりは、自分が好きなことや興味のあることでオンライン講座を作るべきというわけです。
その方が、より魅力的なコンテンツを用意できるようになります。
一方、企業が事業としてオンライン講座でのビジネスを始める場合はしっかりと売り上げを作ることが目的になるかと思いますが、その場合は市場をしっかりとリサーチしてからテーマを決めるべきです。
例えば、語学系のオンライン講座やプログラミング系のオンライン講座は非常に需要が高く人気のテーマだと言えますが、大企業も参入しているため、かなり競争が激しくなっています。
必ずしも避けるべきジャンルというわけではありませんが、よほど差別化できるポイントがない限り後発のサービスが人気を集めるのは難しいと言えるでしょう。
一方で、これまでそれほど需要のなかったジャンルに対してのニーズが急激に高まり、後発のサービスでも勝てるテーマもあります。
それがフィットネス系のオンライン講座です。
新型コロナウイルスが蔓延していることもあってこれまでジムや教室に通っていたユーザーが、大量にオンラインフィットネスの方に流れ込んできています。
すでにフィットネス系のオンライン講座を展開している企業もありますが、まだ定番と呼べるようなサービスは出てきていません。
フィットネス系のオンライン講座への需要は今後も高まっていくことが予想されるので、このテーマはかなりおすすめです。
企業が事業としてオンライン講座を始める場合は、こういった市場の調査やニーズを把握した状態でテーマを決めることがとても重要になってきます。
オンライン講座のコンセプトとは?
オンライン講座におけるコンセプトは、「強みや特徴、他社と異なる点」です。
今はオンライン講座への需要が急速に高まってきているということもあって、どんなテーマでも一つや二つオンライン講座のサービスが出て来ている状態です。
かなりターゲットを絞ったニッチなジャンルであればオンライン講座がないテーマもあるかもしれませんが、そういったニッチなジャンルはほとんど需要がなく、売り上げが期待できないものも少なくありません。
そのため、後発になってしまうとしてもある程度の需要が見込めるテーマを選ぶべきですが、その際に他社との差別化になるのが「コンセプト」です。
後発のオンライン講座でもコンセプトがしっかりとしていて、それがターゲットに刺さるものであればユーザーを集めることができます。
オンライン講座のコンセプトを決めるときに意識するべきポイント
オンライン講座のコンセプトを決める際に意識するべきポイントは2つあります。
それが、「ペルソナ」と「ユーザーにあたえられる価値」についてです。
それぞれどういったもので、どのようにして決めていけばいいのかについて解説していきます。
1. ペルソナを考える
オンライン講座で差別化を図りたいならターゲットを明確にすることが大切です。
万人に向けたサービスを作ろうとすると結局誰にも刺さらないオンライン講座が出来てしまいがちです。
そうならないためにも、「誰に利用してほしいオンライン講座なのか」を決め、それを意識しながら講座を作ることが大切になります。
ターゲットを明確にするにはペルソナの設定がおすすめです。
ペルソナは架空の人物で、
- どういった考えを持っているか
- 生活スタイル
- 職業や収入
- 家族構成
- 趣味や好きなもの
- 休日の過ごし方
など、かなり細かな部分を考えながら、人物像を作りあげていきます。
ペルソナを設定しておくことでターゲットとするべき人物像が明確になるので、必ず設定しておくようにしましょう。
2. ユーザーにどういった価値をあたえられるかを考える
ペルソナを設定してオンライン講座を利用してもらいたいターゲットが明確になったら、ユーザーにどういった価値をあたえられるのかを考えていきます。
無数にあるオンライン講座の中からあなたのオンライン講座を選んでもらうためには、そのオンライン講座がユーザーに価値をあたえるものでなくてはいけません。
そのオンライン講座を利用することでユーザーはどういった価値を得られるようになるのかを考えていきましょう。
例えば、「キツくないのに痩せられるフィットネス」というオンライン講座の場合だと、運動が苦手な人でも続けられるという価値や無理せず続けられるという価値をユーザーにあたえられることになります。
これがその他のオンライン講座との差別化につながるので、しっかりと考え抜いて設定するようにしましょう。
まとめ
ユーザーに利用してもらえるオンライン講座を作りたいのであれば、テーマとコンセプトをしっかりと設定した上でカリキュラムを作り始めなくてはいけません。
テーマとコンセプトを適当に決めてしまうと、誰にも利用されないオンライン講座が出来上がってしまう確立がグッと高くなってしまうので、時間と手間はかかりますが、よく考え抜いて設定するようにしましょう。