ウィンザー効果とは、第三者からの情報によって信憑性を増やすことを言います。
ビジネスにおいては信頼を得ることが何よりも重要となりますから。
しかし、自分の言葉だけでは商品やサービスの価値を最大限に伝えることができず、悩んでしまうビジネスマンも多いのでは?
そんな時は、今回紹介する心理学の手法である『ウィンザー効果』を活用してみましょう!
またこの記事では、ウィンザー効果とはどういった効果なのか解説すると共に、ウィンザー効果を活用する方法や活用する際のポイントについてご紹介していきます。
信頼をアップできるウィンザー効果とは?
ウィンザー効果は第三者からの情報によって信憑性を増やすことを言います。
商品を購入する際には、資料を読むことや商品を見ることで使いやすさを調べると思いますが、友人からの意見や口コミなどを参考にする人も多いでしょう。
例えば、欲しいゲームがあったとしても「面白くなかったらどうしよう」と考えて購入できなかったとします。
しかし、友人から「面白かったよ」と勧められることで信憑性が増し、ゲームを買う決断ができるのです。
このように、商品の効果や魅力を第三者から間接的に教えられることで信頼度や信憑性を上げることをウィンザー効果と言います。
ビジネスシーンでウィンザー効果を活用する方法
お客様の声・口コミ
ウィンザー効果で最も用いられる方法がお客様の声や口コミとなります。
店の従業員が商品の良さを詳しく説明してくれたとしても、
「嘘があるのではないか」
「買わせようと思っているんじゃないか」
などと勘ぐってしまうこともあるでしょう。
しかし、お客様の声や口コミなど第三者の意見があると説得力を持たせることができます。
お客様の声に関しては、スーパーでも多く見かけるでしょう。
口コミに関してもネットショッピングだけではなく、様々な口コミサイトなども増えてきたので、活用することで消費者の購買意欲をかき立てることができます。
アンバサダー
アンバサダーとは、商品やサービスの良さを広めてくれる大使のことを言います。
地方自治体でも出身地の有名人をアンバサダーに起用することで、地域そのものや特産品を広めることで、観光客の増加を狙っています。
ビジネスでも同じようにアンバサダーを作ることで商品の価値を広めることができます。
ビジネスでのアンバサダーは有名人だけではありません。
イベントを開催することや特典を付けることで、コアなファンを増やせます。
すると、自発的に商品の良さを広めてくれることもあり、より多くの人たちに商品の良さを知ってもらうことができるのです。
アフィリエイトや顧客からの紹介
アフィリエイトや顧客からの紹介もビジネスで有効な手段です。
販売者視点で商品をアピールしているアフィリエイターは、消費者にとっては第三者からの情報となります。
商品の販売ページ以外でも商品に関する口コミを見せることができ、より多くの顧客を増やすことにもつながるでしょう。
また、顧客から新しい顧客を紹介してもらう方法もあります。第三者が間にいることで信憑性を上げることができます。
顧客紹介をすることで特典を付けている企業も多く、目にしたことがある人も多いでしょう。
SNS
InstagramやTwitter、ブログなど、様々なSNSがあります。
SNSを活用することで商品を多くの人に知ってもらえたり、商品の良さを広めてもらったりすることも可能です。
例えば、「ハッシュタグを付けてツイートすることで○○をプレゼント」といったキャンペーンをしている企業もあります。
報酬があることで多くの人が参加してくれるので、結果的に商品の認知度向上や売上アップを目指せるのです。
信頼構築が重要なマーケティングで活用するポイント
信頼構築が重要とされる理由
仕事をする上で「信頼」は重要なことの一つです。
信頼関係を築けなければ商品を信用してもらえず、売上を伸ばすこともできないでしょう。
マーケティングではお金を使います。
顧客としては大切なお金を支払う相手となるので、信頼している企業でなければ購入にはつながりません。
マーケティングでウィンザー効果を使うポイント
顧客との信頼関係を築くためにもウィンザー効果を使うことは有効です。
お客様の声や口コミがあったとしても、信じてもらわなければ意味がありません。
ポジティブな口コミばかりであれば不信感を抱く可能性もあります。
不信感をなるべくなくすためには、ネガティブな口コミも正直に掲載し、様々な意見があることを伝えることが大切です。
また、口コミだけではなく口コミを投稿したお客様の写真を一緒に乗せることでも信憑性を上げることができます。
ウィンザー効果を使う際の注意点
ウィンザー効果をビジネスで活用する場合、いくつか注意点があるので気を付けましょう。
ウィンザー効果を引き出すために悪用する企業も中には存在するのですが、嘘がバレてしまえば一気に信頼度を下げることになります。
正しい方法でウィンザー効果を狙っていきましょう。
利害関係がない
欲しい商品について、「満足度90%」と記載されていると、多くの人が満足していると感じて魅力を感じるでしょう。
しかし、満足したとコメントをしたのが店の従業員や家族だったとすると、信憑性には疑いの目が向けられてしまいます。
第三者を装って関係者が口コミを投稿することもあり、そういった手法は『ステルスマーケティング』と言われています。
ウィンザー効果を悪用している手法であり、顧客側はステルスマーケティングを行っている企業は基本的に信用しません。
投稿された口コミに関しては、利害関係がないことを証明するためにも編集をせずに掲載することやネガティブな意見を載せることが大切です。
また、手書きの口コミであれば手書きのまま掲載することもおすすめです。
口コミの具体性
商品の良さを広めるために口コミを掲載したとしても「良かったです」などと抽象的なコメントだけでは、ちゃんと良さを知ってもらうことはできません。
顧客に口コミを書いてもらう際には、性能や効果が分かりやすいよう具体的に書いてもらうことが重要です。
例えば、「良いと感じた理由を記載してください」などと記入しておき、
イメージの湧きやすい文章を書いてもらえるように企業側も工夫していく必要があるでしょう。
ペルソナに近い評価を記載する
商品を売り出す際にはペルソナを設定すると思いますが、
ウィンザー効果を引き出すためには第三者の属性もペルソナに近い方が効果を発揮しやすいです。
例えば、50代向けの化粧品を売りたい場合、20代の意見を掲載しても若い女性用の商品であると認識し、購入意欲をなくしてしまう可能性があります。
自分に合った商品であると認識してもらうためにも、第三者の評価もペルソナに合った人物で用意することが大切です。
まとめ
マーケティングにおいても、顧客からの信頼が何より大切となります。
ウィンザー効果を有効に活用するためにも、上記のポイントや注意点を参考にしてウィンザー効果の特徴をしっかりと理解し、活用していきましょう。
また、下記ページでビジネスで使える心理学20選を紹介していますので参考にしてください。